腸の働きは以下のようなものがあげられます
消化機能
食べたものを胃とともに分解し、吸収しやすい状態にしています
小腸で消化・吸収し切れなかった成分は大腸の腸内細菌が
分解(発酵や腐敗)します
吸収機能
栄養素のほとんどは腸で吸収されています
腸が機能しなくなると、食べたもののほとんどが
消化吸収できないため生きていく事ができなくなってしまいます
合成機能
腸内細菌は、私たちの生命を維持するのに欠かせない
ビタミンを生成するという重要な働きを腸内で行っていて
ビタミンB2、B6、B12、K、葉酸、パントテン酸、ビオケン
などを合成する腸内細菌の存在が確認されています
代謝機能
腸で吸収された栄養が酸素と共に細胞に運ばれ代謝されています
腸のぜん動運動が弱くなると体全体の代謝機能に影響が出てきます
解毒機能
体外からの有害物質は、はじめに腸が免疫機能でブロックし、
ブロックできなかったものは肝臓で解毒処理されています。
腸の免疫機能がきちんと働いていないと、
肝臓に大量の有害物質が流れ、肝臓の負担が増大し、
肝機能障害や肝不全などを発症するリスクも高くなります。
造血機能
腸から吸収されたタンパく質が血液を作ります。
良い血液づくりにタンパク質の質や腸の働きは欠かせません
※よい血液をつくるには、最低6時間の睡眠が必要といわれています
排泄機能
蠕動運動により不要な老廃物と毒素を便として体外に排泄します
免疫・防御機能
腸に棲みつく乳酸菌の分泌物(ペプチドグリカン)が
腸から吸収され、免疫力を高める活性物質となります
病原菌等の有害物質から体を守る為に、
腸には1000種類以上、1000兆個以上もの腸内細菌が棲息し
7割が腸に集中しているといわれる免疫細胞と協力して
病原菌やウイルスから体を守る強い免疫機能を持っています
そして腸は
脳の監視がなくても機能できる唯一の臓器であり
腸の中に入ってきたものを、
吸収すべきか排除すべきかの判断を行い
何が良くて、何が悪いのかを
記憶することができることから
第二の脳と呼ばれています