ノンレム睡眠が不足すると、
疲労回復に必要な成長ホルモンが
分泌されにくくなります。
また、食欲を抑えるレプチンと呼ばれる
ホルモンの分泌量も減少し、
逆に食欲増進効果のある
グレリンの分泌が盛んになるため、
肥満になりやすくなります。
さらに、脳への記憶の定着は
眠っている間に行われるため、
睡眠不足の状態が続くと記憶力が低下します。
脳が眠れないと自律神経の働きが乱れ、
感情のコントロール能力も低下する場合があります。
加えて、長期的な睡眠不足は
糖尿病や心筋梗塞、うつ病にもつながってしまいます
睡眠の質を高めるためには、5つのポイントがあります。
1つ目のポイントは、
夜眠って朝目覚めるリズムを作ることです。
脳から分泌されるホルモンの1つであるメラトニンは、
眠りを誘う働きを持っています。
目覚めのタイミングで朝日を浴びるとメラトニンの分泌が止まり、
すっきりと1日を始めることができるのです。
メラトニンは、起床してから15時間程経つと再び分泌されます。
つまり朝6時に起きると、夜8時〜10時頃には眠くなるということです。
そのため起床時に朝日を浴びることは、
夜に良いタイミングで眠りに入る上でも重要な働きをします。
2つ目のポイントは、
眠る1時間前までには ぬるめのお湯で入浴を済ませておく事です。
寝る直前の入浴や熱いお湯での入浴は、
交感神経を刺激して眠りを妨げるため、避けましょう
3つ目のポイントは、
食事を眠る2時間前までには済ませておく事です。
満腹状態で眠ると消化に負担が掛かるため、
睡眠の質が下がってしまいます。
それでも食事が遅くなってしまった場合には、
消化に良い物を寝る30分前までには済ませましょう
睡眠前の食事を避けることで、
肥満防止や生活習慣病の予防にもなります。
4つ目のポイントは、
就寝前にゲームやネットをしないことです。
できればテレビも避けた方が良いでしょう。
ゲームやネットをして交感神経が高ぶると、
脳や神経が緊張して眠れなくなり、睡眠の質も悪くなります。
就寝前は部屋を暗くし 静かな音楽やストレッチ等で
リラックスすることを心掛けましょう。
5つ目のポイントは
生活のリズムを変えないことです
休日にはゆっくり寝て 遅めの朝食を摂ったりせず
休日でも生活リズムを維持し、
体内時計を健全な状態に保つことが大切です。
生活のリズムを整え
睡眠の質を高めて
健康で元気な毎日を過ごしましょう